「Mペースって本番ペースでいいの?」
「キロ何分が目安?」
「きついけどこれで合ってる?」
ダニエルズ理論のMペース(Marathon Pace)は、フルマラソン対策で最も実戦的なペースです。
結論から言います。
Mペースは「レース再現練習」。やりすぎると伸びません。
この記事では、
・ダニエルズMペースの意味
・キロ何分が目安か
・心拍数の基準
・距離はどれくらい走る?
・よくある失敗
をわかりやすく整理します。
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ダニエルズMペースとは?
Mは「Marathon(マラソン)」の略。
ダニエルズの各ペース帯において、Mペースは大きな違いがあります。
それは、自己ベスト基準のVDOTから算出したペースではなく、フルマラソンの目標ペースであるという点です。
Mペースの目的は、
・レースペースへの適応
・フォームの安定
・補給タイミングの確認
つまり、「レースの予行演習」をするペースです。本番のペースにおいて体をどのように動かすのか、どうやったら力を抜いて本番ペースで走れるかを練習するのです。
レベルが上がるほど、Mペースの練習が必要になると感じています。フルマラソン3時間のレベルになるとペースは4’16/kmとなり普段のジョグより速いペースでフルマラソンを走る必要があります。この辺りのレベルになると、いかにMペースをリラックスして脱力して走れるかというのも重要になってきます。やはりフルマラソンという距離は脚に力を込めたままで走れる距離ではありません。走力を上げてタイムを伸ばすことを考えるだけでなく、どれだけリラックスして同じ走力でタイムを伸ばせるかというのが重要になってくる領域です。
もちろん上記はフルマラソンを目指しているランナーに限ります。目標レースがフルマラソンでは無い選手は自己ベスト基準のVDOTから算出してトレーニングとして使用することも有効です。
ダニエルズMペースの目安は?キロ何分?
VDOTから算出します。
例:
サブ3:VDOT53.5 → Mペース:4’16
サブ3.5:VDOT53.5 → Mペース:4’59
サブ4:VDOT37.9 → Mペース:5’41
ポイントは、
「気持ちよく押せるギリギリ」
最初は楽、後半にじわっときつい。
感覚的にはこのあたりが適正ペースです。
Mペースの心拍数は?
最大心拍の80〜90%程度。
例)最大心拍数190bpmの場合
→ 152~171bpm
私もフルマラソンを走るときは170bpmを下回るペースを維持するように意識していました。というかレース中に170bpmにいかないように確認していました。
心拍数が適正範囲だときつくても、「まだいける」と思えるんですよね。笑
Eペースより高く、Tペースよりは低い心拍数となります。
Mペースは主観的にきついと感じる?
Mペースの主観的感覚はランナーのフルマラソン適応度合いによります。
ほとんどの市民ランナーはフルマラソンの距離に適応できるほどの練習を積めていないでしょう。
そういうランナーは後半失速し、本来持っているスピードを活かすことなくフルマラソンが終わってしまいます。この場合、Mペースは余裕のペースとなります。
逆に、2時間30分を目指すような市民ランナーのMペースは約3’30/kmとなり、主観的にもきついと感じ始めるペース帯となります。
Mペースは何km走る?距離の目安
距離の目安に関してはざっくり3段階に分けたいと思います。
先ほども記載した通りMペースはランナーのレベルが上がるほど能力に対する強度が上がります。
①2時間45分以内のランナー
長くて16km~ハーフマラソンです。このレベルになるとMペースの強度が高いので長い距離を走ると負荷が高すぎます。練習で取り入れるには16kmか、ハーフマラソンの大会を活用してMペースで走りましょう。
②2時間45分~3時間30分のランナー
20~25kmをMペースで走りましょう。このレベルのランナーであればMペースの強度が多少下がります。本番での再現性を得るために長めの距離をMペースで走る練習をしましょう。
③3時間30分~のランナー
30kmをMペースで走っても問題ありません。おそらくジョグペース前後のペースとなるでしょう。本番前に30kmまで走っておきましょう。しかし、走行距離が少ないランナーは30km走ること自体に怪我のリスクがありますのでご注意を。
30km走はMペースでやるべき?
基本的にはMペースで30km走することはおすすめしません。
先ほどの記載した通りMペースでの30km走は負荷が大きく怪我のリスクが高まります。
Mペースで走るなら距離を最大でも25km程度、30km走をするならMペースより10~20秒落としたペースで実施しましょう。
よくある失敗5選
①毎週長距離でやる
疲労が溜まり続け怪我のリスクが高まります。
②ペースを上げすぎる
走っていると気持ち良くなってペースを上げてしまうのはどのペース帯においてもあるあるですね。Mペースは本番リラックスして走るための練習です。力んでペースを上げては練習の目的を果たせません。
③Eペースが不足
Eペースが不足しており土台築けていないと、Mペースを実施しても身になりません。まずは確実な土台を築いてから実施しましょう。
④30km全部Mペース
Mペースで30km走をやっておきたい気持ちはわかります。しかし、体への負荷が大きいです。全ての距離に共通することですが、目標の大会に向けて、スピードと距離を分けてアプローチすることが大切です。フルマラソンにおいては、長い距離をペースを落として走るアプローチと、Mペースで20km程度走るアプローチの2方向から練習しましょう。きちんと組み合わせれば本番はMペースで42kmいける実力がついているはずです。
⑤本番と同じ装備で試さない
補給・シューズの事前確認は重要です。
本番用シューズを履いてMペース走を事前に実施しておきましょう。
また、Mペース走のときに本番使用予定の補給を試して走りながら食べるイメージをし、自分の体に合うか(味が良いか、お腹をくださないか)を確認しておきましょう。
サブ3を目指す人のMペース戦略
サブ3レベルになるとMペースが普段のジョグのペースを超えてきます。
だからこそ、Eペースを徹底し、中強度走で土台を作り、Tペースでスピード持久力を高めましょう。
その先にあるMペースは確認です。土台とスピード持久力が身についていれば、Mペースによる本番への再現性も練習毎に身になるはずです。
この順番をしっかり踏んでレベルアップしましょう。
まとめ
ダニエルズMペースは、
・フルマラソンの目標ペース
・最大心拍数の80~90%
・Mペースでの30km走はやりすぎ(レベルによる)
・Eペース→中強度走→Tペース→Mペース
Mペースは最終調整であり、能力を伸ばすのはそれまでのEペース、中強度走、Tペースです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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